僕(進藤重之)は現在、某予備校で中学生を対象に国語を教えています。そこでの一番の悩みは、中学生(もちろん他の年齢層の方々にも言えるのですが……)の読書離れです。だから、このHPでも様々な形で本の魅力を紹介してきました。やはり、中学生で「国語が苦手!」という人の多くは、文章の読解力に欠けることが原因だと思われます。それでは読解力を身につけるにはどうしたらいいのか。それは月並みな言い方になりますが、やはり本(活字)に親しむことでしょう。また、本に親しむことは別の利点もあります。それは遠藤周作という人がある本(題名をど忘れしてしまいました……ごめんなさい)の中で、「読書の魅力は簡単に他人の眼鏡(客観)をかけることができること」ということを述べていました。人間は普通に生活をしていれば、勿論自分の眼鏡(主観)でしか物を見ません。つまり、一歩間違うと、自分勝手・自己中心的になりがちです。そこで、他人の考えを学ぶ・読みとることは非常に意味のあることです。それをすることによって、人はまた一つ大きく成長することができるでしょう。僕の日々そうありたいと努力しています。
 そこでここでは、主に中学生を対象に「古典」という本を紹介したいと思っています。本の魅力は何も近現代文学にだけあるのではなく、我々の先輩方が記した古典文学の中にもたくさんあります。その中でも、ここでは中学校の教科書に掲載されている古典文学作品を中心に紹介したいと思います。他の作品については、「名歌・名場面集」などのコーナーで楽しんでください。
 それでは、ゆっくり古典と親しみましょう!





★ 教科書古典の注釈・解釈

『万葉集』
『古今和歌集』
『竹取物語』(冒頭 「今は昔、竹取の翁といふ……」)
・『竹取物語』(「これやわが求むる山ならむと……」)
『竹取物語』(「脱ぎおく衣を形見と見たまへ。……」)
『伊勢物語』(第九段 東下り 「むかし男ありけり。……」)
『枕草子』(初段 「春は曙。やうやう白くなりゆく山ぎは……」)
・『枕草子』(百五十一段 「うつくしきもの 瓜にかきたる児の顔。……」)
『新古今和歌集』
『平家物語』(冒頭 「祇園精舎の鐘の声……」)
『平家物語』(那須与一 「ころは二月十八日の酉の刻ばかりの……」)
・『平家物語』(木曾の最期 「今井四郎、木曾殿、ただ主従二騎になつて……」)
・『沙石集』(「ある山寺の坊主、慳貪なりけるが……」)
『徒然草』(序段 「つれづれなるままに、日暮らし、……」)
『徒然草』(十一段 「神無月のころ、栗栖野といふ……」)
『徒然草』(五十二段 「仁和寺にある法師……」)
『徒然草』(二百三十六段 「丹波に出雲といふ所あり。……」)
『徒然草』(二百四十三段 「八つになりし年、……」)
『おくの細道』(冒頭「月日は百代の過客にして……」)
『おくの細道』(「三代の栄耀一睡のうちにして……」)




★ 中学古典の文法・知識

仮名遣いについて
暦(季節)と十二支(時間)について
係り結びの法則について
よく用いられる助動詞について
覚えてほしい呼応表現




★ 教科書掲載古典の重要単語


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