手 習
てならい



<巻名>







<本文>

 そのころ横川に、なにがし僧都とか言ひて、いと尊き人住みけり。八十あまりの母、五十ばかりの妹ありけり。旧願ありて、初瀬にまうでたりけり。むつましうやむごとなく思ふ弟子の阿闍梨をそへて、仏経供養ずること行ひけり。

<現代語訳>






<評>