3.「’93/03」イタリア

前回のスペインにも増して、見所は多いし、食べ物の美味しいこと!
ショッピング目的の人も大満足でしょう。
誰が行っても絶対後悔しません。(別にイタリア観光局の回し者ではありませんが)是非、次回はたっぷり時間をかけて、上から下まで国中廻りたいと思います。当時の行程表が見あたらず、写真を見ながら書こうと思います。

まず「ミラノ」に着きました。
有名な「ドゥオモ」やその周辺の「ビットリオ・エマヌエル2世」アーケードなどを散策。オペラの殿堂「スカラ座」も見学しましたが、外から見ると大した建物でもなさそうなのに中に入ると、その豪華さに驚かされました。


こっそり横に立つカミさんを不思議そうに眺める衛兵

それに何と言っても「レオナルド・ダヴィンチ」の「最後の晩餐」でしょう。修復用の足場が組んでありましたが直にこの目で見ることが出来、感激!


「最後の晩餐」の絵がある「サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会」


「ロミオとジュリエット」の舞台となった「ベローナ」に立ち寄った後、いよいよ「ヴェニス」着。
夢にまで見た「ヴェニス」です。
ゴンドラにも乗りましたし、イカスミ・スパゲッティも食べましたが、なんと言ってもこの町自体が持つ雰囲気に魅了されました。本当に水の上に浮いているのです。運河だらけで自動車は走ってないと本で読んで知ってはいましたが、パトカーも消防車もタクシーもバスも全部、本当に船なのをこの目で見て初めて実感しました。
道も迷路の様で、迷子になるのも楽しかったです。

実はカミさんは「旅情」という映画を見て、ずーっと以前から「ヴェニス」に憧れていたんです。でも、建物や道が新しくなってしまっているのでは?と不安に思っていたのですが、何と!映画の風景そのままだったんです。「ロマンチック、ロマンチック」と、何を見てもつぶやいていました。


カモメのお出迎え(ちょっと分かりにくいけど)

泊まったホテルも「ホテル・リアルト」で、リアルト橋のたもとにあり、目の前に水上バスの乗り場があったり、橋を渡ると市場があったり、「サンマルコ広場」も近いしと、絶好の場所に建っていました。(まあ、それほど大きな街ではないので大差ないんでしょうけど)


「リアルト橋」と「ホテル・リアルト」をバックに

とにかく「もう一度行きたい所ナンバー1」です。
「旅情」に出てきた世界最古のカフェ「カフェ・フローリアン」はシーズンオフで休業中でした。

「サンマルコ広場」と「サンマルコ寺院」

食べ物も美味しかったです。またガイドブックに載っているレストランも良いですが、無名でも地元の人で賑わっている店にもトライしてみては?(結構、美味しくて安いレストランに出会えますよ)


カミさんが動物的なカンで見つけた美味しい店

「トラットリア・リヴェッタ」で並んで待っている時、ワインとゆでダコをサービスしてくれました。やっと座れたんですが、メニューがイタリア語で分からないので適当に頼んで出てきた「じゃがいもの料理」がメチャメチャに美味しかったです。
私達のイタリアの美味しい店の個人ランキング第1位です!
「ハリーズ・バー」の2階のレストランも美味しかったですが。

さて次は斜塔で有名な「ピサ」です。
本当にあんな大きな建物が傾いている(しかも思っていた以上に)のにはビックリしました。
そういえば最近、斜塔がこれ以上傾かない様に(まっすぐにもならない様に)補強工事をしたらしいですね。今回は危険なので斜塔には登れませんでしたが、また以前の様に登れるようになるかも。

定番の斜塔を支えるポーズだが、カミさんの指示が悪くズレてしまった。(ブツブツ)

「ピサ」は駆け足で回り、一路「フィレンツェ」へ。
ルネッサンスの中心地だっただけあり、長い歴史と文化を感じさせる街です。日本で言えば「京都」か、もう少し渋い「奈良」といった所でしょうか。高い所から見るとシットリと落ち着いた雰囲気でとても素敵です。
「ウフィッツィ美術館」は残念ながら休館日でした。

「フィレンツェ」に2泊後、「シェナ」を経由して、「アッシジ」へ。

「シェナ」のスリ鉢状の「カンポ広場」

「アッシジ」は山に囲まれた美しい街です。ホテルも(済みません、名前は忘れました)今の天皇陛下が皇太子時代に宿泊されたという綺麗で可愛らしいホテルでした。
「サン・フランチェスコ教会」も見事な天井画がある美しい教会でしたが、私達の訪れた翌年に地震の被害を受けたようで残念です。特に天井画の修復は大変だと思います。


夕日を浴びる教会をバックに

「サン・フランチェスコ教会」を出て少し歩くとジプシーの子供とすれ違い、どこか哀しげで哀愁の瞳に吸い寄せられました。カミさんは、その瞳がずっと忘れられず、今年4月に「ジプシーズ・アイ」を作曲しました。(サウンド・サンプルに収録してあります)


さて、最終地の「ローマ」です。
オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」を何回見たでしょうか。
「サン・ピエトロ寺院」「コロッセオ」「トレヴィの泉」「真実の口」「スペイン階段」等々。映画のままの風景がごく自然に街のあちこちに点在しています。ショッピングも勿論楽しめますが、散歩をしているだけで、もう幸せな街です。
有名な所はテレビなどでご存じでしょうから、ちょっと違ったのをご紹介します。


言わずと知れた「スペイン階段」。日曜日だったので
1日中世界中の観光客で溢れんばかりの混雑です。

それが月曜日になると、こんなになります。

まあ、すごい差ですよね。ゆっくり見物は出来ますが、どこか寂しそうではあります。(やはり混んでないとかな?)
また、ヨーロッパでは音楽が生活と密着していて、ここ「ローマ」の「オペラ座」でも、アマチュアの発表会のような催しをやってましたし。あんな立派な所で普段から演奏できるなんて羨ましかったです。次の日にまた通りかかると「オペラ座」内部の見学ツアーをやっていて、何処でチケットを買うのか聞こうと思ったら、入り口の係員が内緒でタダでいれてくれました。(元々無料だったのかな?)ステージの裏側、衣装部屋やレッスン室などを、とても興味深く見学させてもらいました。


「オペラ座」のステージで客席をバックに

ある晩テレビを見ていると(言葉は全然分かりませんが)ものすごく良い曲が流れてきました。必死でメモを取って次の日早速CD屋さんに行き、2枚買ってきました。「Fabio Concato」と言うシンガーだったんですが、テレビで流れた「E'festa」の入っているCDとベスト盤を買いました。どちらも歌は勿論、曲は良いし、アレンジ・演奏も素晴らしく、「イタリア」にもすごい人がいるんだなーと、感動しました。
逆に生のカンツォーネを聴くのにはちょっと苦労しました。何人かに聞いてやっと一軒見つけて行って来ました。二階席もあるかなり大きいお店(レストラン)でした。シンセサイザーやシーケンサーを使った楽しいカンツォーネ・ショーでした。町中で流れている音楽もアメリカ系で、世界中どこでも若者の聞く音楽は似ているな、と思いました。
とにかく、「イタリア」は町の一つ一つがとても個性的で、しかも魅力的です。
いつか長期間の日程で、今回は行けなかった「ナポリ」「シシリー島」「カプリ島」「コモ湖」周辺にも是非行ってみたいと思います。(特にもう一度「ヴェニス」に!)

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