2.「’92/09」スペイン

新婚旅行で行きました。
食べ物も美味しく、見るべき所・建物もたくさんあって非常に楽しかったです。また、物価もとても安く、おみやげを沢山買う新婚旅行にはピッタリでした。特に、靴やコートなどの皮製品がとてもお買い得でした。

「モスクワ」経由で「マドリッド」着。
あの頃の「モスクワ空港」はトイレとかムチャクチャ汚いし、免税店に品物は全然無いし、店員の態度は悪いしで、良い印象は無いんですが、最近はどうなんでしょうね?

着いたその足で、地下鉄で(だったと思います)ガイドブックに載っていた「タブラオ」へ。夜中の12時近かったので地元の人しか居ませんでしたが、本場のフラメンコを堪能。

次の日は、電車で「アランフェス」に行って来ました。「ロドリーゴ」の名作の地を訪れてみたかったんです。静かで落ち着いた雰囲気の場所でした。

「アランフェス」の宮殿

 
                     宮殿のフラメンコ・ダンサー?


次の訪問地は「トレド」です。


「トレド」をバックに 

司馬遼太郎さんの文に「スペインに一カ所だけ行くなら「トレド」にしなさい。ここにはスペインの全てがある」というのがあるらしいです。確かに、僕たちの描いているスペインのイメージそのものかも知れません。独特の雰囲気のある街で、後日カミさんは「トレドの小径」と言う、unoの代表作を作曲したほどです。


「トレド」の小径で闘牛

バス移動の途中「ラ・マンチャ地方」を通過し居酒屋風レストランで小休止しました。遠い山の上に風車群が見えます。「ドン・キホーテ」の時代の物ではなくて実際は回らない観光用、ということでした。

それから、見渡す限りのヒマワリ畑も通りました。イタリア映画の名作「ひまわり」に出てくるヒマワリ畑は実はここで撮影されたという事でした。(映画も感動的で素晴らしかったですが、ヘンリー・マンシーニのテーマ曲も良かったですね)

古都「コルドバ」に立ち寄り、次は「グラナダ」です。あの有名な「アルハンブラ宮殿」があります。混んでいて入り口で30分ほど待たされやっと中へ。

中に入れても結構人が多くて、イメージしていた静かな宮殿とはちょっと違いましたが、やはりとても美しい建物でした。あの名曲「アルハンブラ宮殿の思い出」が生まれた場所ですものね。

また、今でも洞窟に暮らすジプシーの家を訪ねるオプショナル・ツアーに参加しました。持って生まれた血なんでしょうか、小さな子もフラメンコの達人でした。


「グラナダ」で一番高級という「ホテル・アルハンブラ・パレス」に食事に行きました。他のゲスト達が皆、男性がタキシード、女性がイブニングドレスという正装で、今思うとちょっと恥ずかしい服装で行ってしまったのですが、料理はとても美味しかったです。特にホワイトアスパラは絶品でした。


CD屋さんに行って、「フラメンコの歌手でNo.1は誰?」と聞くと、「カマロンだよ」と教えてくれました。早速何枚か買ってみました。僕たちの訪問の前年だか前々年だかに他界した伝説の歌手という事でした。確かに魂の歌声というか、圧倒される声でした。しかもギタリストがパコ・デ・ルシアなんです。また、あるCDのトマティートというギタリストも、ものすごい人でした。
スペイン恐るべし!

次は「セビリア」です。
ちょうど「セビリア万博」が開催されていて、夜中に会場に繰り出しました。スペインの人たちはすごく宵っ張りで夜中の2時、3時に踊りまくってました。僕たちもサルサ・バンドの生演奏で最後まで踊ってましたけど。
次の日の夜は「タブラオ」に行きました。伝説の、裸足で踊る女性のフラメンコも凄かったですが、初めて男性の凄い踊りを見て、その切れ味と迫力にビックリしました。


中には入れなかったけど「セビリア万博」の「日本館」です

さて、最後の訪問地「バルセロナ」です。
僕たちの訪問の直前に「バルセロナ・オリンピック」が開催され、空港も街も随分きれいになったという事でした。物価も大分上がったらしいですけど。


「オリンピック・スタジアム」のメイン・ゲートにて聖火ランナー? 

とにかく「ガウディ」の建築物には圧倒されました。「グエル公園」などいくつか見ましたが、やはり「聖家族教会」はゾッとするほどのインパクトがありました。

               「聖家族教会」 

 

「聖家族教会」の内部    


「バルセロネータ」の魚介類のレストランのムール貝やエビやパエリアも新鮮でとても美味しかったですが、ホテルのフロントの人に「近くに美味しいレストランはありますか?」と尋ねて教えてもらった「アマヤ」というレストランは、味もサーヴィスも素晴らしいものでした。

そう言えば、「バルセロネータ」でカミさんが急にトイレに行きたくなったんですが、その辺の人にいくら英語で「トイレはどこですか?」と聞いても通じません。カミさんが必死でジェスチャーでトイレに入る真似をして、ようやく分かってもらえましたが、これからの旅行の時はその国の言葉で「トイレ」という単語だけは覚えて行こうと固く心に決めました。

帰国。(今度は「コスタ・デル・ソル」辺りでユックリしたいですね)
 
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